不覚にも、帰宅してすぐには気がつかなかった。
フィルターとクーラーの動作チェックはするものの、生体のチェックはしたことがなかった。長らく、キッシング・グラミー一匹のペット生活で、ド
アを開ければ待ち構えられている状態だったため、飼い主たるもの、そういう習慣づけをしなければならなかったことは思い浮かばなかった。
帰宅してシャワーを浴びて昼飯を作って喰って、NO3の測定をしたら、とんでもない値がでてきて、一体なにがおきたんだ?と思いつつ、ふと横を見たらサテライトの底に赤くなったエビが二匹横になっていた。
エビが死んで腐敗したので、NO3の値が急激に上がったのだった。
幸い、メスの一匹は生きている。しかし、オスとメスを一匹づつ失った。
秋になれば、涼しくなれば別宅水槽を仕立てて独立した環境に移行させるつもりだった。ニッソーのクロスミニ日海バージョンで下見もすでに終えている。
しかし、今年は、夏日どころか真夏日がいつまでも続き、クーラーから切り離した水槽にいきなり移行は難しいとおもっていた。元から気温の上昇変動になれているのであればともかく、今まできっちり25度一定で暮らしてきたエビたちだ。
死因はわからない。
二匹が死んで、一匹は生きている理由もわからない。
起因はわかる。10月10日に大量の水替えをしたことがトリガーになったことは間違いないだろう。
水質は、交換前より改ざんしたことは測定して確認している。エビが嫌うNO3は、ほぼゼロに低下していた。
サテライトの底に溜まったヘドロを吸い出したことも良くなかったのかもしれない。
といっても、ベアタンク状態であり、砂は敷かれていないので、これが原因で、なんらかの病原体が舞い上がることはない。
もう、見ていて癒やされる三匹のじゃれ合いをみることができない。