2013年9月28日土曜日

海水水槽の考察(仮)

 ネット上ではナチュラル水槽が全盛で、スキマーは欠かせないアイテムですが、私の水槽にはスキマーはありません。
 ナチュラル水槽は海を模したもので、通称ワラワラといわれているデトリタス食のゴカイやヨコエビ他、ワムシ、ミジンコなどの動物プランクトン、クロレラなどの植物プランクトンなど、自然環境下を極力シミュレーションする方式と理解しています。
 淡水水槽上がりの私は、どうしてもタンパク質>アンモニア>亜硝酸塩>硝酸塩>空気中への脱窒というサイクルがあたまから離れないのですが、タ ンパク質をスキマーで濾し取ってしまい、後段のステップがおおむね不要というのがナチュラル水槽です。完全に硝酸塩が発生しないわけではないので、ライブ ロックをつかって少量ですが硝酸塩を消費して対応もしています。また、最近ではリアクターを使ってリン酸塩も水槽排除してしまいます。リン酸塩は、従来、 吸着するか、鉄に結びつけて沈めるくらいしかありませんでした。
 飼育技術的に興味がわくところですが、いかんせん、コストがかかり、30cmキューブ程度ではスコップですむところにユンボをだすようなもので、大げさにすぎます。

 30cmでもスキマーは使えますし、使っている方報告もネット上で目にします。

 私のシステムは、従来通りの強制ろ過式というもので、すでに廃れつつあるものです。二つのろ過システムが動作していますが、どちらも密閉式で、 開放型のろ過槽をもつオーバーフロー水槽のような処理容量もありません。サンゴやせいぜいエビであればそれでも充分だろうとおもっています。海水魚もとな るとやぶさかではありません。今のところ、数センチ以下の小さいベラ一匹程度であれば影響がないようです。

 ヒラムシ以下、湧いてきたワラワラについては海水魚のベラをつかって退治してしまい、底砂は水替え時にひっくり返すくらい攪拌しています。ナチュラル式と違い、底砂にろ過の機能を求めていないからです。

 ぼんやりと思うのは、ナチュラル式のような海の縮小モデル、生態系の多様性を追求するのではなく、どこまで簡略、シンプル化できるのかという方向です。

 30cm水槽では多様性を受け入れるには物理的に狭すぎます。
 最低限の要素で安定した海水飼育システムができないだろうか、そんな方向に向けて考えています。

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